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執筆者の写真Kawabe Fumi

6/7 塗装で自然な仕上がりにするために考えていること

カテゴリー 日常の中で感じたこと


木の家・自然な家で、あなたの暮らしを楽しみませんか?

東京・多摩エリアの「つくり家工務店」です。






今日もキッチンの続き。


いよいよ、できたところまでの塗装。


基本はクリア塗装です。


今日のテーマは塗装のツヤはどのくらいにしますか?


ナラのキッチンも大方できたので塗装。


どんな色味になるか、たのしみです。


厳密にいうと、カウンター材がナラ、引き出し、箱部分がホワイトオークなので、そこの違いも気になります。


塗装前の見た目はほぼ同じですね。



また、クリア塗装といっても、下の箱部分は、オイル塗装。


カウンター材は「たたら」というガラス塗料、あるいはセラミック塗料と呼ばれるものを使います。


いずれもつや消し仕上げで、見た目はほぼ同じと言っていいでしょう。



塗装の際、必ず訊かれるこのツヤ。


テカテカなツヤありから、マットな感じになるつや消しまで。


大抵の塗料が薄め液等で調色できるのです。


半ツヤとか、3分ツヤなどと言ってツヤを調整したりするのです。



このツヤの正体は塗装の膜の厚さ。


ツヤありの方が、膜が厚いのです。


従って、塗装の強度、寿命からいくとツヤありの方に分があるのです。


ただ、テカテカのツヤありを好む人はあまりいないので、半ツヤとか3分ツヤなどが選ばれたりするのです。


あなたならどれくらいのツヤがお好みですか?


わたしはできればあまり塗装した感が薄いつや消しにしてしまいがち。


今回のオイル塗装はリボスのアルドボスで元々つや消しとして商品化されたもの。


そして、たたら塗装もつや消し。


このガラス塗料の良さは、あまり塗装した雰囲気がしない自然な仕上がり。


それでいて、キッチンカウンターとしてしっかり防水、防汚してくれる優れモノです。


オイル塗装などと同じように刷毛などで塗って、余分な塗料をふき取るだけ。


簡単です。


私がつくる自然な雰囲気の家具類には欠かせない塗料なのです。



仕上がったカウンター材の色味と引き出し、箱部分の色味はやはり違いました。


カウンター材は集成材ということもあって色味だけでなく見た感じも違います。


木のありのままの色を活かした塗装はやってみないとわからない難しさがあります。


木、1本1本でも色味が変わったりするからです。


産地でも違うし、生えていた山の方角によっても変わってきます。


人と同じで個性があるのです。


なので、違ってあたりまえ、ありのままに表現するのが自然な仕上がりになるんだと思います。


多少の違いも不思議と馴染んでしまうところも無垢材の良さでもあります。

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