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執筆者の写真Kawabe Fumi

4-③これからの天井は何がポイントになりますか?

更新日:2022年7月30日

カテゴリー, 自然素材の中で暮らす/天井







今日のテーマは、これからの天井はどうするべきか?ということです。


前回の記事でも「天井には機能的な役割がない」とお話しました。


しかし、昨今の省エネ、高気密高断熱への移行が進む中、天井にも役目を果たすときが来たようです。


自然素材からは少しずれてしまうのですが、快適に暮らすためには有効なことなのでお話しますね。


天井高を下げる

  • これまでは吹き抜けなど天井高を上げることで、開放感、広がりを感じたいとするニーズに応えてきました。

       しかしこれからは、天井高を下げることで気積を減らすことが求められるようになってき

ています。

   気積とは、家全体における空気が存在する体積です。

       つまり、暖冷房する空間が減れば省エネに有効というわけです。


  • また副産物ではありますが、天井高を下げることによって家全体の軒高を下げることになり、材料代のコストが下がるというメリットもあります。


  • 外観も、実は少し低めのほうがかっこいいという意見が多いです。


  • さらに人間は、本能的には開放感があるより少し狭いと感じるぐらいの空間のほうが安心するといいます。


    これからはこれらが常識になっていくかもしれません。


高気密高断熱に対応する

  • 建物上部の断熱は最上階の天井断熱か、屋根断熱となります。

天井断熱を採用した場合、最上階の天井に施工する気密、断熱工事が大事になってきます。

天井下地の骨組みをつくった段階で断熱材を天井裏に敷き詰めます。

次に、天井下地の下に気密シートを張り、隙間ができないようにした上で天井材を張ります。



ダクト式換気システムを天井裏に設置する

  • ダクト式換気システムの設置、あるいは全館空調の設置に役立ちます。

家じゅうを張り巡らすダクトは天井裏に設置します。

天井を設置することでスマートにダクトを隠してくれます。

                       

明るさを調節する 

  • 天窓、勾配天井を有効に使うことで明るさを調節できます。

天井の色を変えるだけでも部屋全体の明るさを変えることができます。


防音対策

  • 天井を防音仕様にすることで上階の音を抑えることができます。

家族でも音をある程度気にせず過ごせるのは、ストレスが減るのではないかと思います。



天井をひと工夫して設けることで、快適さの一助になれればいいですね。



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